与那国島がロケ地の「Dr.コトー診療所」ってどんなドラマ?
離島医療のリアルを描いた、医療系ヒューマンドラマの名作『Dr.コトー診療所』。
このドラマのロケ地となった与那国島の美しい映像に憧れた人も多かったのではないでしょうか。
与那国島を訪れるのなら、ロケ地を巡る楽しみ方もおすすめです。
もしドラマを見たことがないという人も、事前に動画配信サービスやDVDなどでチェックしてみると、よりディープな与那国島観光が楽しめますよ!
この記事の目次
Dr. コトー診療所とは?漫画が原作で2003年に実写化
原作は山田貴敏氏による漫画です。2000年から「週刊ヤングサンデー」(2008年よりビッグコミックオリジナル)で連載され、既刊25巻は累計1000万部を超える大ヒット作品となりました。
主人公のモデルは実在する医師で、鹿児島県の薩摩川内市にある「下甑手打診療所」にて約39年間にわたって離島医療に尽力した、瀬戸上健二郎さんです。
2003年にフジテレビ系列でドラマ放送され、2004年には特別編、2006年に第2期が放送されました。主題歌には中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」がシリーズを通して起用され、強い印象を残しました。
ドラマ「Dr. コトー」の魅力
吉岡秀隆さん演じる「五島健助」が、沖縄の離島「志木那島」の診療所に赴任するところから物語が始まります。
島にいる唯一の看護師、柴崎コウさん演じる「星野彩佳」とともに、離島医療を通じて島の人たちと繰り広げられるさまざまな人間模様が描かれています。三上博さんや大塚寧々さんなどの実力派俳優陣が脇を固め、毎話シビアながらもハートフルなストーリーが展開し、視聴者を飽きさせません。
ストーリーもさることながら、劇中に登場する美しい島の風景も見所のひとつ。作品では「志木那島」という架空の島の設定ですが、撮影が行われた場所は「与那国島」。圧倒されるほどの青い空や海、人々の素朴な暮らしぶりなど、ドラマの随所に登場する与那国島の魅力にも注目です。
ロケ地となった「与那国島」ってどんな島?
那覇空港から飛行機で約1時間30分。沖縄本島から南西に約509kmの日本最西端に位置する与那国島は、石垣島と台湾のほぼ中央に浮かぶ絶海の孤島です。
温暖な気候の与那国島ではマリンレジャーが盛んで、海中で見ることができる『与那国海底遺跡』や『ハンマーヘッドシャークの大群』などが話題を呼び、ダイバー憧れのスポットとしても知られています。
そして、カジキマグロの漁獲高日本一ということもあり、毎年開催される『カジキ釣り大会』には国内外からたくさんの釣り人が島を訪れます。
与那国島の周囲は約27.49km。島内には3つの集落があり、島の北部にあり最も人口の多い祖納(そない)集落、フェリーターミナルがある西部の久部良(くぶら)集落、南部の比川(ひがわ)集落です。ちなみに、ドラマの撮影は南部の比川集落を中心に行われました。
与那国島の観光名所「志木那島診療所」
ドラマに登場した診療所は撮影用に作られたセットですが、台風にも耐えられるしっかりした構造で作られました。
そのため撮影終了後も観光施設として公開され、見学することができます。
素朴で質素な建物ですが、待合室や診察室に足を踏み入れてみると、ドラマの世界に実際に入り込んだような体験ができます。施設内にある白衣を着て記念撮影すると良い思い出になりますよ。
診療所のすぐそばには『比川浜』が広がり、晴れた日は診療所の屋上から素晴らしい景色を眺めてみても。大海原を肌で感じたい人は、比川浜でヨナグニウマの乗馬体験をしてみると素敵な思い出になりますよ。
志木那島診療所
住所 沖縄県与那国町与那国
電話 0980-87-2402
見学時間 10:00-11:30・14:00-17:30
料金(保存協力費) 大人300円 高校生以下無料
アクセス 与那国空港から車で15分
ドラマに登場した与那国島の観光スポット
西崎(いりざき)
日本最西端にある岬です。西埼灯台や日本最西端の碑が建てられ、パノラマビューの展望台からは、天気が良ければ台湾が見えることも。
遊歩道が整備されているので、景色を眺めながら散策してみると気持ちの良い時間が過ごせますよ。日本で最後に沈む夕日が眺められるので、タイミングを合わせて訪れてみましょう。
馬鼻崎(うまはなざき)
与那国空港の西、ヨナグニウマや牛が放牧されている北牧場の北端にある岬です。
ドラマのエンディングで、コトー先生が断崖で海を眺めていたシーンが印象的。牧場内の道は整備されていないので、車の轍を目印に徒歩で向かう方法がおすすめです。絶景スポットですが、自然のままの断崖絶壁なので、十分注意しましょう。
ダンヌ浜
シャワーやトイレなどの設備が完備された穴場的なビーチです。
トイレの建物に円形の間口があり、海を丸く切り取ったような写真が撮れることから、SNS映えスポットとしても人気。
透明度の高い海には魚もたくさん泳いでいますが、満潮時や風が強い日は泳ぐと危険です。そんなときはビーチでのんびりと、ピクニックやお散歩を楽しみましょう。
ティンダハナタ
祖納集落にある、標高85mの岩山です。14~15世紀ごろに与那国島を統治していた女性酋長「サンアイ・イソバ」が住んでいたといわれています。
碑文や詩碑などがあり、巨大な岩がそびえたつ遊歩道を登っていくと、集落や東シナ海を一望できる絶景スポットに到着します。
展望台近くの湧水は、旧暦8月に行われるアラミディ(新水)という祭祀行事で、年の初めの水を汲む神聖な場所となっています。
ロケ地巡りで与那国の魅力を発見しよう
『Dr.コト―診療所』をドラマで見ていた人にとっては、随所に登場した与那国島の絶景を見て懐かしくなってしまうかもしれませんね。
もしドラマや原作を知らなくても、穏やかな島時間や豊かな自然に包まれているだけで癒されますよ。もし興味があれば、ドラマもぜひチェックしてみてくださいね。
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