沖縄県最北端、辺戸岬。来た人だけが見られる絶景とは…
沖縄本島は南北に細長く、一度の旅行で全部回るのはなかなか大変です。沖縄本島の北部エリアは“やんばる”と呼ばれ、那覇空港から車で約2時間。高速道路と一般道路を経由し北へ進むにつれて、那覇の都会とはかけ離れた雄大な自然が広がっています。
その最北端の地 “辺戸岬”は、断崖絶壁に透き通る海、背後には安須森(あすむい)と呼ばれる山々があり、ダイナミックな自然のパワーを感じることのできるスポットとして人気を集めています。
この記事の目次
北部エリアへのアクセスは?
那覇市内から沖縄自動車道を経て、国道を北上します。約2時間半のロングドライブですが、高速道路を下りた後は海岸沿いを走ることがほとんどなので、景色に退屈することはありません。所々ある大きな岩や、亜熱帯特有の独特な植物も見逃せないポイント。コンビニや道の駅もあるので、疲れたら休憩しながら運転してくださいね。
最北端で出会える絶景とは
太平洋と東シナ海がぶつかり合う沖合からの波と、断崖絶壁がダイナミック!それでいて、海の透明度は高く、沖縄の自然の美しさを感じることができます。海を近くで見ることはできませんが、岬の上からでもこの透明度!
目を凝らせば、魚が見えることもあるそうです。
キレイな海が見えるおすすめの時間帯は、太陽が真上にある時間帯。くもりの日や雨の日、また午前中の早い時間などはこのようなキレイな海は見ることができません。
天気のいい日には、鹿児島県最南端の与論島を眺めることもできます。
1972年、沖縄が日本に返還された時に建立された「祖国復帰闘争碑」は、本土復帰に向けて繰り返された闘争を忘れない様、建てられたもの。
この辺戸岬から、日本復帰を願って与論島へ向けてのろしがあげられ、年に一度は海域で与論島との交流も行われていたそう。その友好の証として、「ヨロン島・国頭村友好記念碑」も建てられています。
整備されている遊歩道は歩きやすく、ベビーカーや車いすでも安心です。それ以外のごつごつした岩場は歩きにくいのでスニーカーがベスト。柵がない場所もあるので、落ちないように気を付けて見学してください。
駐車場にはパーラーがあり、かき氷や軽食の販売がありますが、室内での飲食はできません。太陽が真上にある時間帯はかなり暑いので、水分補給はしっかりとしましょう!
辺戸岬と合わせて楽しみたい観光地
ヤンバルクイナ展望台
辺戸岬手前の宇佐濱遺跡から海岸線をしばらく行くと、入口があります。リアルに作られた巨大なヤンバルクイナが目をひく展望台です。
(※写真は辺戸岬から撮影した展望台)
昔はヤンバルクイナの体内に入れたそうですが、現在は老朽化のため立ち入り禁止となっています。とは言え、展望台からの眺めは絶景です。
また、下の方に見える辺戸海岸にも歩いて降りていくことができます。海水浴場ではないので、泳ぐ場合は自己責任となります。透明度が高い海を近くで見たい方は行ってみてくださいね。
大石林山
辺戸岬から車で3分。琉球創世神アマミキヨが最初に作った聖地であると、歴史書にも記載のあるパワースポット。現在は4つの散策コースが設けられ、沖縄やんばるの大自然を感じることが出来ます。バリアフリーのコースも設定されているので、ベビーカーや車いすの方でも見学することができます。
キジムナーが棲むと言われているガジュマルや、険しい岩山、大小のソテツが岩の間からそびえる姿は圧巻です!こちらも辺戸岬と合わせて楽しみたい観光スポットです。
やんばるエリア観光におすすめの宿泊場所は?
那覇空港から高速道路を経て約1時間15分の名護。沖縄自動車道の終点“許田”を下りると10分ほどで名護市の中心エリアに到着します。
名護は、辺戸岬へは車で1時間。美ら海水族館へは車で約30分と、北部観光の拠点にぴったり!那覇空港と辺戸岬のほぼ真ん中なので、帰る日も安心ですね。
美ら海水族館のある本部エリアは、山カフェや海カフェなどお店も多く、見どころたくさんです。
美ら海水族館へは行っても、辺戸岬へは足を運ばない方は多いのではないでしょうか。やんばるは、沖縄本島の中部・南部とはまた違った魅力があります。沖縄の大自然のパワーを感じたいなら、是非いってみてください。亜熱帯の植物や美しい海を眺めながらのロングドライブを楽しんでくださいね。
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