大和井・盛加井
古くから人々の生活の中で大切にされてきた湧水
宮古島には川がないので、空から降ってきた雨は、地下水として海に流れていきます。 しかし、天然の湧き水として出ている場所がいくつかあり、それらは「ガー」と呼ばれています。
宮古島では、古くから住民に必要とされ、生活に欠かせない存在でした。現在市街地には、大和井があり、そこから1kmほど離れたところに盛加井(ムイカガー)等が残っています。大和井は、1720年頃に作られたといわれており、宮古島の井戸の中では1番手を凝らしたものだそうです。 しかし、大和井(ヤマトガー)は当時、薩摩藩の役人が使用しており、庶民は使用出来なかったことからこの名前が付いています。
盛加井は、住宅地の中心にぽっかりと開いた穴の奥にあります。100段ほどの階段を下りると湧泉口があり、まわりが住宅地だということを忘れさせるような雰囲気が漂っています。 階段を下りている途中から洞窟内の空気がガラッと変化するのが分かります。奥は、薄暗い空間になっていて様々な歴史を感じられる場所です。
盛加井の隣には、「盛加井御嶽」という「御嶽(うたき)」(祈りを行う場所)があります。 その場所には、簡単に入ることが出来ません。御嶽のルールはとても厳しくなっています。 一般的な神社とは全く別物なので、注意して下さい。
宮古島の歴史を語るには、欠かせないガー。ガーを中心に集落を作ったとも考えられています。少し迷いやすい場所にあるので、訪れる際は気を付けて下さい。
住所:沖縄県宮古島市平良字東仲宗根222(盛加井)
アクセス:宮古空港から車で約10分、平良港から徒歩で約25分
駐車場:あり(2ヶ所)
トイレ・売店・自動販売機:なし
見学自由
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