具志川城跡
海に面した丘の上に残る貴重な城跡
周囲を海に囲まれ最高の眺めを誇るこの城跡は、大交易時代の要となった久米島に10箇所以上存在する城跡の中でもとくに重要な役割を果たしていたと伝えられています。城郭の壁には安山岩と石灰岩を使用した「のづら積み」という特殊な方法で、15世紀初頭に島を支配していた「真達勃按司(まだふつあじ)」によって築城されました。現在では、石垣と城門のみが残っている状態ですが、当時は自然を利用した要塞であったことが伺えます。内部からは青磁片が出土したことから、南海貿易の歴史を担う貴重な城跡として国指定史跡に指定されています。
また、沖縄本島の糸満市にも同じ「具志川城跡」が存在し、構造や規模がとても似ています。城跡から伺える構造は文化的視点からも注目されており、平成11年より行われている県内の自然文化センターによる発掘調査と同時に、城壁の復元作業も行われております。城跡の裏側は絶壁で、目の前には東シナ海が広がる絶好のロケーションとしても名高いので、考古学に興味のある人はもちろん、興味のない人でもこの絶景を観に一度は訪れていただきたい観光スポットです。
住所:沖縄県久米町仲村渠
アクセス:空港から車で約15分
料金:見学自由
駐車場:あり
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