宇多良炭鉱跡

西表島ツアーの立ち寄りスポット

西表島にかつて存在した炭鉱跡

西表島にあった炭鉱の事はご存知でしょうか。この炭鉱は宇多良(うたら)炭鉱といい西表島の歴史の一部です。宇多良炭鉱は西表島中部を流れる浦内川の河口付近にあり、昭和初期に稼動していました。当時いくつかあった西表島の炭鉱での労働条件は過酷なものでしたが、宇多良炭鉱では労働環境の改善が進められており、労働者の娯楽の為に映画の上映や芝居が開演される等賑わいをみせていました。しかし、太平洋戦争がきっかけとなり炭鉱での労働条件は再び過酷な状況となりました。そして1943年頃に宇多良炭鉱は閉山に至りました。この炭鉱跡が現在も西表島のジャングルの中に静かに眠っています。

今ではこの炭鉱跡を目的とするカヌーやトレッキングでのツアーが組まれており、ガジュマルやマングローブ等の植物を観察しながら炭鉱跡を探索しに行く事が出来ます。この炭鉱は2007年に近代化産業遺産群の1つに認定されており、浦内橋から炭鉱跡まで約1ｋｍに亘り遊歩道が設けられました。炭鉱跡には採炭用のトロッコのレールや貯水槽等があちらこちらに残されています。それらの跡には何年もの時を経て木の根や植物のツルが絡まっており幻想的な景色が広がっています。実際に間近で見学して西表の歴史の重みを感じてみてはいかがでしょうか。

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